13歳の地元脱出計画

中学までいた荒れた地元のお話。

もし似た状況の人が読んでいたら色んな手段を使って脱出してほしい。周りにあわせなくても生きていく方法はある。自分の人生を動かすことは自分にしかできない。

 

中学の荒れ具合を少し書きますがグロいのが苦手な人は読まないことをおすすめします。

まず、体育館が先輩のタバコで全焼。後輩たちはすべての窓がボルト固定された窓の開かない体育館を使うことになりました。体育館で自由に遊べるなんてこともないし夏は閉め切った蒸し暑さで倒れて当たり前のような環境でした。

先生はメガネの上から先輩に殴られ縫うケガをするとかそんな感じの荒れ具合。

ケンカで一人は旅立ちました。

ヤバめの先生もいます。授業が低品質なのはもちろんのこと、生徒を機嫌で殴りますし、テストも無価値な問題「テストの範囲は何ページ〜何ページか?」を出題します。その目的は、塾通いをしている生徒に満点をとらせないためにトリッキーな問題を出すのです。テスト中に爪切りを始める先生もいて、勇気ある生徒がやめてもらえないかお願いしても無視して手足20本切り終えるまでパチパチやっていました。小中9年間で受ける教育レベルの質の差は容易には埋められません。先生の当たり外れは確実にあり、中学生の知能形成と人格形成に悪影響があります。悪循環なのは先生側も生徒が優秀でないから低品質の授業をしても許されると思っていることです。

 

治安は窃盗系が多く、学校では筆記用具すらなくなるし、家でも現金30万円と5万円の釣り竿が盗まれて誰がやったかわかっていたので釣り竿は返してもらいました。

養豚養鶏小売店をしていた親戚はトリもブタも小売り商品も何度も盗まれました。

 

盗みをする人へ。養業のキャッシュポイントは売るときにしかありません。獣医師とともに育成方法や衛生管理を勉強し何年も世話を続けてようやく成り立つのです。養業は一度潰れたら再開するノウハウも人材も資本も集まりにくく、農家さんを大切にしなければ存続が危ぶまれる業界です。ただの窃盗犯ではすまされないことをしている自覚をもってください。

 

地元から脱出する方法は何がありますか?

凡人の中学生がここを脱出するには学区外の高校に行くしかない、と思っていました。運動も音楽も得意でないただの田舎の中学生が地元を脱出する方法はこれしかないと。

ただ、当時の公立進学校には「5%枠」という学区外者に猛烈に厳しい制度があって、学区外の生徒は合格点を上回っていても上位5%に入っていないと不合格となる険しいルートでした。大学入試でこの制度が適用されたらデモが起こるのではないでしょうか。

塾のおかげでかろうじて合格できましたが、学校の授業だけでは「絶対に」不可能でした。学校にノウハウがなかったので塾の先生方がすべての対策を教えてくれました。私は今でも、小学校から別地域の学校に通っておけばどんなに良かったろうと思うことがあります。月3千円のそろばん教室と月1万円で毎日通わせてくれて5科目見てくださった塾には感謝しかありません。都会の塾では1科目5万円?

勉強が苦手でも道はあることを同級生が示してくれていて、中卒後に学区外の専門学校で資格や技術を身につけ立派に働いています。大手企業で関西圏トップの営業成績をとった人もいます。

 

自分の人生を動かすことは自分にしかできない。脱出を手伝ってくれる大人はいるので諦めずに探しましょう。私の場合は塾の先生方が救いでしたが、学校に頼れないなら地元のしがらみがない公的機関に電話相談もできます。まずは先生や公的機関に助けを求めて相談できる大人を複数つくることが先決です。Twitter等でノウハウをちらつかせて甘い言葉を使う大人には注意が必要です。

そして色々な仕事があることを知ってほしい。アナタが見てきた世界の仕事はごく一部です。

 

10代までは用意された世界の人たちの中にいます。でも、その後は自力で住む場所も仕事も会いたい人たちも決められます。自分の人生を動かすことは自分にしかできない。早めに手を打てば傷は浅くてすみます。